【東京時間5つの特徴】FX市場に合わせたトレードのコツ 

基本手法

FXは24時間取引のチャンスがあるものの、”稼ぎにくい”時間帯も存在します。

時間帯による特徴を生かしたトレードを知らなければ、お金や時間・労力を無駄にするだけかもしれません。

勝てそうなときにエントリーする、FXの世界で長生きするために心がけたいポイントです。

そこで今回は東京時間(日本時間午前9時~午後3時)の特徴と、それに合わせたトレードのコツを紹介します。

限られた資金や時間を有効活用するために、東京時間の特徴を把握しましょう。

そもそも東京時間って?

東京時間とは、日本時間で言うと午前9時~午後3時のことです。

午前8時~午後4時までとみなしている人もいます。

この時間帯を東京時間と呼ぶのは、日本の経済が活発になるためです。

オセアニア市場も開いており、アジアの銀行・機関投資家などのトレーダーが多いです。

比較的ゆるやかな価格推移が特徴です。

日本時間の午後4時〜翌2時は「ロンドン時間」と呼ばれます。

取引量が最も多く、活発になる時間帯で、東京時間とはまったく違う値動きになります。

午後9時ころからはニューヨークを中心としたトレーダーが参入し、「ニューヨーク時間」と呼ばれます。

FXは取引を行う時間帯によって値動きの特徴が異なり、取引されやすい通貨ペアも変わります。

トレードをする時間帯が東京時間なら、東京時間の特徴を把握した上で勝負に挑むべきなのです。

特徴1.レンジ相場になりやすい

東京市場はレンジ相場になりやすく、大きなトレンドはあまり発生しません。

東京市場は世界三大市場のひとつですが、他の取引時間帯と比べると取引量が少なく、為替変動の幅が小さいです。

レンジ相場では狭い価格帯の中で上昇・下降を繰り返すので、相場がほぼ動かないときもあります。

FXの相場ではレンジ相場が7割、トレンド相場が3割と言われています。

一般的にはレンジ幅下限で”買い”、レンジ幅上限で”売り”という手法が有効とされていますが、初心者にはなかなか読みづらいもの。

根拠のない状態でトレードするのは避けたいですよね。

また、ボリンジャーバンドを使って小さな利益を積み上げる手法もありますが、勝率はそこまで高くないでしょう。

東京時間にむやみにポジションを持つと、ただ精神力を消耗してしまうだけになる危険性が高いので、注意してください。

東京市場にて大きな利益を目指したいなら、取引が活発になる時間帯を把握しましょう。

(※詳しい時間帯については後ほど紹介します。)

レンジ相場で「価格が動かない」と感じたら、無理にトレードしないことが大切です。

特徴2.日銀の発表に影響を受ける

東京時間は日銀(日本銀行)の動向に影響を受けやすい時間帯です。

比較的穏やかな東京時間ですが、日銀の金融政策によっては相場が荒れます。

日経平均株価が暴落し、連動してドル円も急変が起こり、最悪の場合強制ロスカット…。

損切りを設定していなければ、大損になる危険性も考えられます。

日銀金融政策決定会合の下半期スケジュールは以下の通り。

  • 7月15日 〜 16日
  • 9月21日 〜 22日
  • 10月27日 〜 28日
  • 12月16日 〜 17日

日銀の他にも、中国人民銀行やオーストラリア準備銀行の発表などにも影響されることがあります。

経済指標カレンダーやアプリのチェックを欠かさずにしてください。

まだあまりFXに慣れていないなら、相場が荒れそうな日には、トレードを避けるほうが無難でしょう。

特徴3.仲値とゴトー日は大きく動く

東京市場、午前9時55分の「仲値」には注意が必要です。

「仲値」とは金融機関が外国為替取引をする基準となるレート。

すぐに変わってしまう為替レートを取引の度に確認するのは大変なので、その日の取引レートを決めてしまうのです。

特にゴトー日の「仲値」ではドルの需要が高まり、ドル高円安になります。

ゴトー日とは5や10のつく日、毎月の5日・10日・15日・20日・25日・30日のことです。

いわゆる決済日で、輸入業者が支払いをするために円から米ドルに両替しているのです。

「仲値」の時間帯は東京市場のなかで活発に動く時間帯ですが、ゴトー日はさらに激しく動きます。

(※土曜日や日曜日がゴトー日の場合はその前の金曜日をゴトー日とし、祝日がゴトー日の場合は前日の営業日をゴトー日とします。)

この特徴を活かして、東京市場が開く9時から9時55分までに買いましょう。

おすすめはIFO注文。

IFO注文は、新規注文とその新規注文が成立したあとの利益確定・損切りを設定できる方法です。

例えば、110円で買いの指値注文を発注したとします。

  • 112円に上がったら売る(利益確定)
  • 108円に下がったら売る(損切り)

を設定しておくことで、決済注文も自動的に発動。

チャートを見張っておけないときもトレードを進行してくれるので、サラリーマンも平日のトレードを諦めなくていいんです。

「いつの間にか損失が膨らんでた!」と後悔することもないですよ。

また、仲値とゴトー日は日程や時間帯が規則正しく、値幅が大きすぎないためリスクを抑えて安定的な利益を狙うことができます。

初心者にとっても取り組みやすい手法なので、挑戦する価値は十分あります。

特徴4.お昼過ぎはほぼ動かない

東京時間の午前中は動きますが、お昼から3時までは相場があまり動きません。

重要な経済指標も午前中に発表されるので、この時間帯には変動材料がないのです。

FXで勝ち続けるために重要なことは「市場が動いていないときはトレードをしない」という点です。

この時間帯は過去のトレード履歴を分析したり、トレード手法を磨いたりと、戦略に時間を使うのがベター。

FXに関する書籍を読んだり、このブログを復習したりするのもいいですね!

チャートが動かないなら、次のチャンスを掴めるように準備を進めましょう。

特徴5.午後3時はオプションカットで取引活発化

午後3時に近づくと取引が活発になってきます。

午後3時は「オプションカット」の時間帯。

「オプションカット」とは通貨オプションのカットオフタイム(権利行使の最終的な締切時間)を指します。

オプションカットの締め切り前に対策を講じようとして、相場が動くことがあります。

また、株式市場の場が終わる時間帯のため、売り・買いの攻防が始まります。

値動きが大きくなるため、東京時間の最後のトレードチャンス!

午後4時になると欧州勢が入り始め、相場の流れが変わってしまいます。

午後5時からのロンドン市場がスタートする前に、ポジションを一旦解消しておくほうが安全でしょう。

まとめ

FXは平日24時間取引が可能ですが、時間帯によって”稼ぎやすい”・”稼ぎにくい”があります。

今回は東京時間(日本時間午前9時~午後3時)の特徴とそれに合わせたトレードのコツを紹介しました。

  • 特徴1.レンジ相場になりやすい
  • 特徴2.日銀の発表に影響を受ける
  • 特徴3.仲値とゴトー日は大きく動く
  • 特徴4.お昼過ぎはほぼ動かない
  • 特徴5.午後3時はオプションカットで取引活発化

東京時間は全体的にゆるやかに価格推移し、大きな利益は見込めません。

無理にトレードをするよりも、次のチャンスを掴めるよう準備を行うほうが無難です。

なお、午前9時55分の「仲値」や午後3時のオプションカットでは相場が激しく動くことがあり、波に乗れば利益を獲得できます。

東京時間の特徴を知り、どのように動くべきかをしっかり考えましょう。

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