XM(XMtrading)は最大888倍のレバレッジが魅力で、短期売買に向いているFX業者です。
残念ながら長期保有ではその良さを活かしきれないと言えます。
その理由はスワップポイント。
XMでは買っても売ってもマイナススワップになったり、スワップ3倍デーで損失が膨らんだり、両建てでアカウント規制を食らったりします。
そのため、スワップポイントを発生させずに短期取引を繰り返したほうが利益が出しやすいのです。
今回はXMで取引する上で知っておきたい、スワップポイントの注意点や通貨ごとの確認方法を紹介します。
スワップポイントでマイナスにならないよう、しっかり頭に入れておきましょう。
スワップポイントとは
まずはスワップポイントの概要を確認しましょう。
FXではドル円のように2カ国の通貨をペアで扱うので、金利差が発生します。
それがスワップポイント(金利差調整分)と呼ばれます。
日本のような低金利通貨を売って、メキシコペソのような高金利通貨を買うと、差額がたまっていきます。
(※スワップポイントは日によっても変動しますし、情勢によっても大きく左右されます。)
1日分のスワップポイントは金額自体は大きくないものの、毎日もらえて、しかもほぼリスクなしで利益を積み上げられます。
まさしく”塵も積もれば山となる”です。
スワップ運用はトレード勉強中の初心者や本業で忙しいサラリーマンにとっては放ったらかしできるので人気。
ただ、注意しなければいけないのはスワップポイントはもらう(プラス)だけでなく、支払う(マイナス)場合もあるという点です。
マイナススワップを長期間保有すると、損失が膨らんでしまうので注意です。
買っても売ってもマイナススワップ!?
スワップポイントは買った場合につく「買い(ロング)スワップ」と、売った場合につく「売り(ショート)スワップ」の2種類です。
通貨ペアを取引する際は、スワップポイントをしっかり確認してください。
買っても売ってもマイナススワップになる通貨があるんです。
XMでは、以下のような通貨ペアです。
- USDJPY(米ドル/円):ロング-0.57/ショート-5.11
- EURJPY(ユーロ/円):ロング-5.97/ショート-0.77
- GBPJPY(英ポンド/円):ロング-2.02/ショート-5.52
- EURNOK(ユーロ / ノルウェークローネ):ロング-99.68/ショート-61.08
- USDPLN(米ドル ポーランドズウォティ):ロング-28.61/ショート-29.31
- EURAUD(ユーロ/豪ドル):ロング-9.15/ショート-4.25
- AUDNZD(豪ドル/ニュージーランドドル価格):ロング-4.92/ショート-3.72
- EURGBP(ユーロ/ポンド):ロング-3.9/ショート-1.1
(※2020年12月24日時点)
メジャー通貨はスワップポイントが小さめですが、マイナー通貨はスワップポイントが大きいですね。
こういった通貨ペアを数日間保有してから損失が出てしまうと、スワップポイントも相まって思った以上に資産が減っていきます。
FXの世界からの退場を防ぐため、マイナススワップは取引しない、または短期取引のみにしましょう。
スワップ3倍デーに気をつけて!
XMにはスワップポイントを3倍もらえる日=スワップ3倍デーが存在します。
基本的にスワップは毎日発生するのですが、FXでは土日がお休みですよね。
そのため土日分を平日の水曜日に付与(計算)する仕組みになっているのです。
水曜日は通常のスワップポイントと土日のスワップポイント、合計3回分がまとまります。
スワップポイントがプラスなら大きな利益になりますが、逆にマイナスならそれなりに大きな損失になります。
ポジションを決済したら数千円のマイナスだった、これは痛いですよね。
ポジションを日をまたいで保有する(=ロールオーバー)とスワップポイントが発生します。
スワップ3倍デーの前にはポジション整理を心がけましょう。
両建てではマイナススワップに!?それどころか・・・
FXの禁じ手と言われる”両建て”。
両建ては売り・買い両方のポジションを持つことでリスクをコントロールできます。
「スワップポイントで稼げる!」とも思う方もいるかも知れません。
ただ、XMでは売り・買いが同額でないので、結局マイナスになることがほとんど。
スプレッドのコストも倍かかるため、取引回数を重ねると損失が膨らんでしまいます。
さらにはXMは一部の両建てを禁止しています。
OKなのは同一口座内での両建て。
スタンダード口座ならスタンダード口座内での両建て、マイクロ口座ならマイクロ口座内での両建てはできます。
同一口座以外での両建て、つまり異なる口座間での両建てと異なる業者間での両建てはNGです。
XMでは1つのアカウントで8口座まで持てますよね。
スタンダード口座でドル円を買い、マイクロ口座でドル円を売るのは禁止行為にあたります。
また、XMと他の業者(例えばAXIORY)での両建てもダメです。
業者によってスワップポイントが違うので、合計してプラスになる場合があります。
「アービトラージ(裁定取引)」としてほとんどのFX業者で禁止行為とされています。
「バレないでしょう?」とこっそりやっていても、業者間で情報共有しているのでバレます・・・。
ちなみにEA(自動売買プログラム)を使っていると意図せず両建てしてしまうケースもあるので注意してください。
もし両建てが認められた場合、最悪アカウントが凍結します。
もうXMで取引はできませんし、口座内の資金も出金できません。
スワップポイント目当ての両建てはデメリットばかりですから、やめたほうが無難。
XMの利用規約を守った上でのスワップ運用を行いましょう。
スワップポイントを確認する方法
損失をできる限り抑えるために、エントリー前にスワップポイントを計算しておきましょう。
XMの公式サイト「スワップ計算機」を使えば簡単です。
こちらのページにアクセスし、必要事項を入力していきます。
- 口座の基本通貨
- 通貨ペア
- 口座タイプ
- ロット数量
「計算する」をクリックすればすぐに「買い(ロング)スワップ」と「売り(ショート)スワップ」が表示されます。
ほかにも、通貨ペア一覧、またはMT4の気配値からスワップポイントを確認できます。
トレード前にスワップポイントを把握することでトレード戦略を練れるので、ぜひ使ってくださいね。
まとめ
XM(XMtrading)は短期トレードが向いていると言われています。
その理由はスワップポイント。
スワップポイントは2カ国の金利差で、長期保有すると発生します。
プラススワップなら利益が積み上がっていきますが、XMでは買っても売ってもマイナススワップになる通貨ペアが存在します。
水曜日はスワップ3倍デーなので、損失も3倍。
しかもリスクを少なくしてスワップポイントを得ようと両建てすれば、アカウント規制が行われるかもしれません。
XMで取引する前には公式サイトの「スワップ計算機」または通貨ペア一覧表からスワップポイントを確認しましょう。
スワップポイントでうっかり損失を増やしてしまった、なんてことがないように気をつけてくださいね。
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