XM(XMtrading)のMT5に標準搭載されているインジケーター。
複数ある中で注目したいのが「ビル・ウィリアムズ系インジケーター」です。
テクニカル指標を数多く開発してきたビル・ウィリアムズ氏にちなんでグループ分けされています。
比較的新しく作られたインジケーターなので現代の相場に合っており、上手く取り入れればFXトレードが有利に進みます。
今回は「ビル・ウィリアムズ系インジケーター」6つの特徴について紹介します。
トレード手法の幅が広がるので、気になるインジケーターがあればぜひ表示させてみてください。
ACオシレーター(Accelerator Oscillator)
「ACオシレーター」はオシレーター系の指標で、トレンドを見極めます。
人気インジケーターのMACD(マックディー)とよく似ており、視覚的に分かりやすいので初心者にもおすすめできます。
「カオス・アクセラレーター」とも呼ばれます。
「ACオシレーター」をチャートに適用させると、0ラインが表示されます。
0のラインを上回る場合は上昇トレンド(買い)、下回る場合は下降トレンド(売り)と読みます。
また、赤色と緑色の縦線が並びます。
上昇トレンドの場合は緑色から赤色に変化した時は「買われすぎ」、下降トレンドの場合は赤色から緑色に変化した時は「売られすぎ」の変換点と判断できます。
「ACオシレーター」ならトレンドの動きが読みやすくなります。
アリゲーター(Alligator)
「アリゲーター」は3本の移動平均線を表示するインジケーターです。
ちなみに線それぞれに名前もついています。
- 青ライン:JAWS(=アゴ)
- 緑ライン:LIPS(=唇)
- 赤ライン:TEETH(=歯)
この3本線をワニの口に例えています。
口を開き始めたら捕食(=エントリー)、口を閉じたら完食(=イグジット)します。
口が閉じている、つまり3本線が重なっている(収束)場合は「Sleeping(睡眠中)」と言います。
遊び心があって面白いですよね。
「ダマシが少ない」と評価が高いインジケーターです。
「アリゲーター」なら利益を掴み取る強者の気分になれるでしょう。
オーサムオシレーター(Awesome Oscillator)
「オーサムオシレーター」は先程紹介した「ACオシレーター」とほぼ同じです。
トレンドの転換点を読むことに長けていますが、「オーサムオシレーター」のほうが全体の流れを見やすいです。
頭文字を取って「AO」とも呼ばれます。
「オーサムオシレーター」をチャートに適用させると、0ラインが表示されます。
0のラインを上回る場合は上昇トレンド(買い)、下回る場合は下降トレンド(売り)と読みます。
0を抜けたらトレンド転換が始まるサインです。
「オーサムオシレーター」は全体の相場を把握しやすいインジケーターです。
フラクタル(Fractals)
「フラクタル」はトレンドの始まりと終わりを教えてくれるインジケーターです。
基本的に(最高値含む)5本の足で構成されます。
最高値を上回っていない場合に緑色(または赤色)の矢印が表示されます。
ただそれだけのシンプルな機能です。
「フラクタル」単体だと決め手に欠けますが、「アリゲーター」と使用することで威力を発揮します。
「フラクタル」はトレンド最中の利益確定を行う時などに便利です。
ゲーターオシレーター(Gator Oscillator)
「ゲーターオシレーター」は先程紹介した「アリゲーター」の開き具合をさらに理解しやすいインジケーターです。
「ゲーターオシレーター」は2本の線で構成されています。
- 「ゲーターオシレーター」の上の線は「アリゲーター」の青ラインと赤ラインの差
- 「ゲーターオシレーター」の下の線は「アリゲーター」の赤ラインと緑ラインの差
口が開く=膨らみが大きい時は勢いが強く、口が閉じる=膨らみが小さい時は勢いが弱いことを示します。
「ゲーターオシレーター」のパラメータ設定は「アリゲーター」と同じにしましょう。
(※むしろ色などを変えてしまうと余計分からなくなります。)
「アリゲーター」が広がり始めると「ゲーターオシレーター」の幅が広がり、「将来的にもっと口が広がりそうだ」といった予測もできます。
「ゲーターオシレーター」は「アリゲーター」の動きをより読みやすくします。
BWMFI(Market Facilitation Index)
「BWMFI」は1ティックの価格変化を表すインジケーターです。
日本語では「マーケットファシリテーションインデックス」とも呼びます。
MFIの文字が含まれていますが、ボリューム系のマネーフローインデックスとは異なります。
以下の4つの線で構成されています。
- 緑バー:MFI値と取引量(ボリューム)が上昇。トレンド力のアップ
- 茶バー:MFI値と取引量(ボリューム)が下降。相場が落ち着く
- 青バー:MFI値は増加、取引量(ボリューム)が下降。相場が不安定
- ピンクバー:MFI値は下降、取引量(ボリューム)が上昇。大きな価格変動の可能性あり
線の色から相場がどうなるかを予想できるため、他のインジケーターとは違った面白みがあります。
「BWMFI」は色によって出来高・相場の動きなどを確認できます。
ビル・ウィリアムズ系インジケーターを表示する
MT5にてビル・ウィリアムズ系インジケーターを表示させてみましょう。
パソコン(PC)版・スマホ版の両方で表示可能です。
それぞれの具体的な手順を確認しましょう。
パソコン(PC)版MT5で表示させる手順
パソコン版MT5でビル・ウィリアムズ系インジケーターを表示しましょう。
- 上部メニューバーの「挿入」→「インディケータ」をクリックする
- 「ビル・ウィリアムス系」をクリックする
- 希望のインディケータをクリックする
またはチャート上へドラッグ&ドロップでもOKです。
設定画面が表示されるので、必要に応じて色などの詳細を変更してください。
削除する場合は以下の手順で行ないます。
- チャート上で右クリック→「表示中のインディケータ」をクリックする
- 削除したいインディケータを選択する
- 「削除」をクリックする
またはメニュー「チャート」→「表示中のインディケータ」から削除も可能です。
スマホ版MT5で表示させる手順
スマートフォン版MT5でビル・ウィリアムズ系インジケーターを表示しましょう。
- 上部メニューの「Fマーク(インディケータ)」をタップする
- 「メインウィンドウ」→希望のインジケーターを選択する
- 設定画面にて詳細を決定したら「完了」をタップする
削除する場合は以下の手順で行ないます。
- 上部メニューの「Fマーク(インディケータ)」をタップする
- 削除したいインディケータの「編集」をタップする
- 赤いマイナスボタン→「削除」をタップ
チャートに戻ればインディケータが削除されています。
まとめ
XM(XMtrading)のMT5で最初から使えるビル・ウィリアムズ系インジケーター。
トレンド系・オシレーター系・ボリューム系とは別枠に、ビル・ウィリアムズ氏が開発したインジケーターがまとめられています。
この記事では以下の6つについて特徴を紹介しました。
- ACオシレーター(Accelerator Oscillator)
- アリゲーター(Alligator)
- オーサムオシレーター(Awesome Oscillator)
- フラクタル(Fractals)
- ゲーターオシレーター(Gator Oscillator)
- BWMFI(Market Facilitation Index)
ビル・ウィリアムズ氏は開発者でもあり偉大なFXトレーダーでもありました。
彼の開発したインジケーターを導入し、トレードを有利に進めましょう。
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