【FX損切り手法】自分なりのルールを作る3つのポイント 

基本手法

「自分が想定した方向に市場が進まず、逆の方向に行ってしまった…。」

ここでマイナスが出ているポジションを決済できる人、つまり損切りできる人が最終的に勝ちます。

「あと少し」「まだ大丈夫」とダラダラ続けていると、結局損失が膨らむだけ。

トレードで重要なのが、自分なりの「損切り」ルールを守ることなのです。

今回は損切りルールを作る3つのポイントを紹介します。

損切りできない人が負ける

もしトレードで負け続けているなら、損切りをきちんとできているかどうか見直してください。

金融先物取引業協会がFXトレーダー1,000人に対して行ったアンケートの結果を紹介します。

FX取引時に損失を出した理由(複数回答)は…

  • 損切りができなかったから:56.6%
  • 根拠の薄い取引をしてしまったから:37.7%
  • 損切りのタイミングが早すぎたから:28.5%
  • 倍率での取引をしてしまったから自分に合った証拠金倍率を超えた:15.0%
  • 値段(外国為替レート)の確認(チェック)ができない環境にあった:11.0%

多くの人が「損切りが重要」と考えているものの、実際には損切りの決断ができなくて失敗したと思っているのですね。

先輩のトレーダー達でさえ損切りを失敗しているのに、FXを始めたばかりの初心者がすぐにマスターできるとは限りません。

頭ではわかっていても、実際にトレードしているときは冷静に判断できないですよね…。

「損切りをうまくできるようになるか?」が勝ち組トレーダーへのカギと言えそうです。

もしも損切りをしないとどうなる?

損切りをしないとどうなるかを、簡単におさらいしましょう。

ポジションに対してお金を注ぎこんでしまい、勝負したいタイミングで十分に資金を使えません。

強制ロスカットの可能性も出てきます。

損切りを決断しないということは、負け続けるということにつながります。

例えば、1ドル100円で100,000通貨の買いを入れたとしましょう。

1ドル下がった場合10万円の損失です。

ここで損切りをせずに置いておくと、98円、97円とどんどん下落するかもしれません。

そうなると、10万円ずつ自分の資産を減らしてしまうことになります。

99円になった時点でポジションを一度手放せば、10万円の損失で済みますよね。

99円で決済したとき(損失10万円)と97円で決済したとき(損失30万円)の損失金額を考えれば、損切りが必須だとわかります。

損切りにより多額の損失を防ぎ、資金を守ることができます。

「上昇する」と思うのであれば、99円でもう一度買いを入れてトレードすればよいのです。

とりあえず利益を確保して、再度エントリーすればいいんだね。

損切りを使いこなせない人は負け続ける、だから今こそ損切りの手法を身につけるべきです。

損切りルールを作る3つのポイント

自分なりの損切りルールを細かく設定し、忠実に守りましょう。

損切りルールを徹底すれば、資金が大幅に減ることを防げます。

理屈は分かっていても、FX初心者はオリジナルの損切りルールをどのように設定すればよいのか迷いますよね。

ここでは損切りルールを決めるための3つのポイントを紹介します。

ルールをしっかり決めてから勝負しよう!

ポイント1.5%〜10%下落したら損切り

ポジションを持った値から5%〜10%下落したら、損切りのタイミング。

トレーダーによって下落率は変わりますが、10%が目安と言われています。

10%以上に設定すると、損切りしても損失が膨らんでしまいがちです。

損失を抑えたいなら下落率5%でもよいでしょう。

また、トレード方式によって下落率を変えるのもひとつの手。

中長期的なトレード(デイトレードやスイングトレード)では下落率2%にするのもおすすめ。

ただし1%〜2%では損切りを何度も行うことになり、利益を減らしてしまうケースもあります。

利益が小さい代わりに損失をほとんど出さないので、コツコツ派に向いています。

自分で損切りをするパーセンテージを決めておき、そのラインまで下落したら決済しましょう。

ポイント2.直近安値より下回ったら損切り

トレンド相場では直近安値より値が下回ったら損切りする、という方法もわかりやすいです。

パーセンテージで計算しなくても損切りラインがわかるので、FXに慣れるまではこの方法が一番おすすめ。

上昇トレンドで買い注文を行った場合、直近安値の少し下で損切りしましょう。

(※下降トレンドで売り注文を行った場合は直近高値の少し上で損切りします。)

直近安値が更新されたなら、相場が大きく動くと予想できます。

トレンドが転換してしまうと、そのまま損失も拡大。

この状況でポジションを持ち続けるのは賢くありません。

損失が膨らむ前に手を打つ=損切りするタイミングとして、直近安値の更新はベストでしょう。

ポイント3.資金の3%を超えたら損切り

1回のトレード損失上限を、資金金額の3%までとしましょう。

FXでは100%勝てる手法はありません。

トレードを繰り返す中で地道に資産を増やしていく投資です。

そのため、FXの世界から退場になったらおしまい。

一発逆転も叶いません。

つまり、次回もトレードできる金額を確保する、ということが最終的に勝つためのコツです。

同時に複数のポジションを保つ場合も、合計の含み損が資金金額の3%を超えたときに損切りしましょう。

例えば、40万円口座にあり、1ドル100円とします。

100,000通貨のポジションを持ったとしてロスカットまでいくと、口座額が20万円になります。

次にトレードできるポジション量は50,000通貨と、取れるポジションが減ってしまいますよね。

1回目のトレード量に比べて半分になっているため、一気に勝とうとして余計勝てなくなる危険性も考えられます。

人間は焦りや不安を感じると、判断力が鈍ってしまいますよね。

無駄に資金を減らすようなトレードは避けましょう。

損切りを逆指値で自動化する

「損切りルールを決めても、どうしても感情に流されてしまう…。」

自分で損失を確定するので、躊躇してしまいますよね。

せっかく投資したお金を、自分でゴミに捨てるようなものですから…。

そんな人に活用してほしいのが「逆指値注文(ストップ注文)」です。

逆指値注文は、現在価格よりも「上がったら買う」「下がったら売る」という設定ができます。

設定した価格になれば自動的に決済するので、人間のように感情に流されることはありません。

また、あなたが仕事していたり、寝ていたりとチャートを見られないときにも有効。

「逆指値注文」を上手く使うことで、損失を限定できます。

取引を行う際は、損切りルールに沿った「逆指値注文」を入れるようにしましょう。

まとめ

FXトレードでは「損切り」が重要な意味を持ちます。

トレーダーが損失を出した主な理由は「損切りができなかったから」。

先輩トレーダーでもそう考えているのですから、初心者トレーダーが損切りをするのはとてもハードルが高いのです。

トレードを始める前に自分なりの損切りルールを決めて、確実に守りましょう。

損切りルールをまだ決めていないなら、以下のポイントを参考にしてね。

  • ポイント1.5%〜10%下落したら損切り
  • ポイント2.直近安値より下回ったら損切り
  • ポイント3.資金の3%を超えたら損切り

市場に生き残っているトレーダーは必ず損切りをしています。

長期的に勝つためには確実に損切りを行い、資金管理を怠らないようにしてください。

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