「スキマ時間にサクッと稼ぎたい…。」
それなら「スキャルピング」を身につけましょう。
ほんの数分で勝負が決まるトレード手法なので、FX初心者はハードルが高いと思いがち。
しかし、上手くやればスキマ時間に利益を積み上げられるので、忙しい人におすすめです。
今回は「スキャルピング」のメリット・デメリットや具体的な方法を紹介します。
そもそも「スキャルピング」とは?
「スキャルピング」とは、数秒~数分で売買が完結する超短期的なトレード手法です。
例えば、100円で買って100.5円になったら売ります。
値幅を伸ばさず(5~10pips程度)、短期間で売買を繰り返しながら利益を積み上げていきます。
「スキャルピング」はとても短い時間でトレードをするので、「スキマ時間にFXをやりたい」と考えている人におすすめのスタイルです。
「スキャルピング」のメリット
「スキャルピング」には3つメリットがあります。
- 短時間でも利益を積み上げやすい
- 損失を少なく抑えられる
- 相場観を磨ける
「スキャルピング」は、数秒から数分で売買が完結するので、その分利益を早く回収できます。
ただ1回で利幅を伸ばせないので利益は少ないですが、損失も少なく抑えることができます。
仮に予想と違う方向に動いても素早く損切して、新しく入り直すことも簡単です。
大負けを防げるので、一発でFXの世界から退場したくない人にはメリットでしょう。
また、短期的な売買を繰り返していくうちに相場観が磨かれます。
相場を何度も見るので、値動きの癖や次の展開が予測できるようになるはず。
通貨は同じような動きを繰り返しやすいので、パターンを見極めれば勝率が上がります。
「スキャルピング」のデメリット
FXには完全無欠の手法などありません。
「スキャルピング」の欠点も確認しておきましょう。
- 値動きに振り回される
- 判断力、動体視力、集中力が必要
- 相場に張り付いていないといけない
とにかく値動きが激しいので、動体視力と集中力が必要なスタイルです。
反射神経を使うゲームみたいだね。
慣れないうちは値動きに振り回されてしまいます。
FX初心者には少しハードルが高いスタイルと言えるでしょう。
しかもトレード中は相場を監視しなければいけません。
よそ見をしただけで、希望の価格帯を超えてしまったということが起こるからです。
これでは安心してトイレにも行けません。
「スキャルピング」始める前の3つのポイント
スキャルピングは短期的に利益を上げられますが、経験やトレード技術を必要とするので初心者向けのスタイルではありません。
しかし、スタイルは生活環境や性格などの相性で決まるので、一概に初心者だから避けるべきだとも言えません。
あなたのスタイルを確立するための参考として、1度トライしてみるのもいいでしょう。
それでは、スキャルピングを始める前のポイントを3つ紹介します。
- マイナスからスタートするので手数料分は稼ぐ
- タイムラグを踏まえて注文確定する
- 強いライバルに騙されないようにする
それぞれ確認しましょう。
ポイント1.マイナスからスタートするので手数料分は稼ぐ
「スキャルピング」でエントリーしたらマイナスからスタートになります。
売買手数料で足を引っ張られるからです。
他のスタイルでも手数料はかかりますが、「スキャルピング」は数秒~数分のトレード。
まず手数料分の利益を上げないと損をします。
1回に得られる利幅も高くないので、手数料分をカバーできないとエントリーする度にマイナススタートになるのです。
例えば、前回のエントリーで手数料分の利益が出せなくて、手数料が100円掛かるとします。
次に注文を出すときは、前回の手数料分の-100円も積み重なり、合わせて200円のマイナスからスタートになります。
「スキャルピング」する際は、手数料分を上回るように意識してトレードしましょう。
ポイント2.タイムラグを踏まえて注文確定する
「スキャルピング」では注文が確定するまでにタイムラグが発生する場合があります。
スピーディーに売買して利益を積み上げていく手法なので、エントリーが確定するスピードは大切。
狙った価格で確定できないと、効率的に利益を増やせません。
例えば100円で買いエントリーしたとします。
100.50円になったから売り注文を出したのに、100.45円で確定されてしまった…などが起こります。
「スキャルピング」の世界では、たったの2~3pipsでも利益に影響がデちゃうんだね。
エントリーする際は、値幅が前後して確定されることを考慮してトレードしましょう。
ポイント3.強いライバルに騙されないようにする
「スキャルピング」のライバルは手強い。
相場には経験と知識を兼ね備えたプロ達が参加しています。
FXは買いたい人と売りたい人の双方から成り立っているので、誰かと取引をすることになりますよね。
その相手がプロトレーダーの可能性も考えられます。
例えるなら、素人がトップアスリートに混ざって試合をするような状態です。
決して、プロを負かしてやろうとは考えないようにしてください。
逆に”だまし”に遭うリスクが高くなります。
基本は流れに逆らうことなく、自分のペースでトレードをしていきましょう。
「スキャルピング」手法の戦略
スピード勝負で利益を積み上げていく「スキャルピング」手法。
トレンドの一部分を狙うのが勝つコツです。
日足→1時間足→1分足の順番で大きな流れを確認し、どの一部分を狙っていくのか戦略を立ててトレードします。
具体的な手法を見ていきましょう。
下準備.ルールを決める
「スキャルピング」のマイルールを決めます。
- 1回の取引量はどのくらいにするのか?
- 1回でどのくらいの利益を狙うのか?
- 損失はどのくらいまでにするのか?
上記を参考にあなたのルールを作ってみましょう。
手数料分のマイナスも回収しなくてはいけないので、1回の利幅は少なくても5~10pipsは狙っていきたいところです。
目まぐるしく値が動き損失を受けやすいので、損切は必ず決めておきましょう。
資産がなくなってFXの世界から退場、は避けなければいけません。
マイルールを決めておけば売買の判断に迷わなくなりますし、自分の身を守るために役立ちます。
手順1.日足でトレンドを確認
まずは日足でトレンドが発生していないか確認します。
取引量の多い通貨を選び、取引する時間帯は市場が活発な16時以降を狙いましょう。
手順2.1時間足で値動きを確認
次に1時間足で、値がどちらの方向に動いているのかチェックします。
考えられる3つの動きから戦略を立てましょう。
ここでは上昇トレンドを例に紹介します。
- 同じ方向に動いている場合:流れに勢いがあると判断し、同じ方向に買いで入る
- 逆方向に動いている場合:上昇中に起きる逆向きなので、一時的な調整と判断して売りで入る。形が崩れて押し目の動きになってきたら、今度は反対の買い側に切り替える
- 方向感がない場合:流れが掴みにくいので方向感がでるまで様子を見る
手順3.1分足か5分足でエントリー
大きな流れを確認したら、1分足か5分足を基本軸にしてエントリーします。
1時間足の動きに合わせて、流れが変わったらポジションも変えつつ売買していきましょう。
まとめ
「スキャルピング」手法について解説しました。
FX初心者には難しい部分もありますが、コツをつかめばスキマ時間にも利益を積み上げられます。
数秒~数分で売買が終わるので、あらかじめ流れを覚えておきましょう。
- 下準備.ルールを決める
- 手順1.日足でトレンドを確認
- 手順2.1時間足で値動きを確認
- 手順3.1分足か5分足でエントリー
「スキャルピング」を身につければ、短時間でサクッと稼げるのです。
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