FXトレードの最中、「トレンドに乗れているのか?」自信が持てない時はありませんか?
「今相場全体は買いに傾いているのか?売りに傾いているのか?」は常にアンテナを立てて情報収集したいところですよね。
XM(XMTrading)では、売買の傾きを確認できる「トレーダーダッシュボード」という便利なツールが用意されています。
勘や経験に頼らず、数字で状況を把握するトレーダーは有利に動けるでしょう。
今回は、XMの「トレーダーダッシュボード」について詳細に解説していきます。
便利な「トレーダーダッシュボード」を利用して、売買戦略に役立てましょう。
トレーダーダッシュボードとは
「トレーダーダッシュボード」とは、XMが提供している主要通貨ペアなどの売買比率をグラフで表したツールです。
「トレーダーダッシュボード」を見れば、XMで口座を開設しているトレーダーの保有しているポジションの売買比率を確認できます。
現在XMの公式サイトで売買比率が表示されているのは11項目で、その中からいくつか例に挙げました。
- 通貨ペア:ユーロドル、ドル円、ユーロ円、ポンド円、ユーロポンド
- 貴金属:金、銀
- 資源:オイル
- 指数:JP225、GER30、US30
「トレーダーダッシュボード」で表示される売買比率は、トレーダーの未決済のポジションです。
「相場全体が買いに傾いているのか?売りに傾いているのか?」を知りたい時にトレーダーダッシュボードを確認すれば、大まかな相場の流れが分かります。
「トレーダーダッシュボード」はXM公式サイトのトップページ下部に表示されていますので、(会員でなくても)誰でも確認できます。
ただし、スマートフォンの場合は表示されませんので、タブレット端末かPCからアクセスしましょう。
トレーダーダッシュボードの見方
次に「トレーダーダッシュボード」の見方を知りましょう。
とてもシンプルな構造なので、ぱっと見で売買比率を判断できます。
横向きの棒グラフは、左側が緑、右側が赤に分かれています。
- 緑:未決済の買いポジションの比率
- 赤:未決済の売りポジションの比率
赤と緑の割合で売りと買いの強さが分かるというわけです。
グラフで緑が長く赤が短いと、現在の相場は買いでポジションを持っているトレーダーが多いと判断できます。
「トレーダーダッシュボード」の棒グラフを見ればざっくり判断できますが、詳しく比率を知りたい時はグラフの左右のパーセンテージ(比率)に注目してください。
チャートを見て上昇トレンドが形成されていて、かつトレーダーダッシュボードが買い優勢になっていれば、かなり強気の上昇相場であると判断できます。
逆に下降トレンドの状態で、売り優勢のグラフになっていれば、弱気の下降相場と言えます。
売買比率は刻一刻と変化しているので、相場が弱気から強気に変わったり、トレンドが終わるタイミングなどでは売買比率にも変化が見られます。
例えば、上昇トレンドで買いの比率が多かったグラフが、ダブルトップをつけて、下落を開始したとします。
この時トレーダーダッシュボードは、買いの比率か多かった地点から、少しずつ売りの比率が上昇してきます。
売りの比率が上昇するという事は、下がる事を予想しているトレーダーが増えているということですので、上昇トレンドの終焉かもしれないと判断できます。
「トレーダーダッシュボード」をしっかり読み取れば、次の行動を決めやすくなりますね。
トレーダーダッシュボードを利用した取引方法
「トレーダーダッシュボード」を利用したトレード手法にはいくつかありますが、ここでは2つのパターンを紹介します。
順張りでトレーダーダッシュボードを利用する手法
最もオーソドックスな手法が、「トレーダーダッシュボード」で判断したトレンドに乗って、順張りでエントリーする手法です。
買いの比率が過半数を超えていたら「買い」、売りの比率が過半数を超えていたら「売り」でエントリーします。
グラフが買いの割合が多ければ、それだけ多くのトレーダーが買いで保有しているということなので、多くのトレーダーが上昇を予想していると考えられます。
チャートも同様に買いの方向と判断できれば、買いでエントリーして、トレンドについて行こうという戦略です。
チャートを見てトレンドが明確に出ていれば、より精度が高くなるのでおすすめです。
また、チャートのトレンド判断は、移動平均線の傾きやダウ理論を活用するとより正確に判断できるでしょう。
順張りの場合、売買比率が一方的に偏り過ぎていると、高値買いや底値売りになってしまうので、60%〜70%を目安にするとトレンドの途中を捉えやすくなります。
逆張りでトレーダーダッシュボードを利用する手法
「トレーダーダッシュボード」は逆張りでのエントリーにも活用できます。
トレンドの終息から反転するタイミングを「トレーダーダッシュボード」から判断し、逆張りでエントリーする戦略です。
相場は一旦トレンドが発生すると、多くのトレーダーがその方向に追随し、さらなるトレンドに発展します。
その後トレンドの初期でエントリーしていたトレーダーの利確が始まると、徐々にトレンドの勢いが弱くなり、売買比率にも変化が表れてくるようになります。
トレンドは強く発生すると、売買比率で80%以上一方的に傾く事もしばしばあります。
エントリーのタイミングは、一方的に傾いたポジションはやがて反対に動くので、80%〜90%に触れた時です。
チャートを見て、三尊(逆三尊)やダブルトップ(ダブルボトム)等の反転のサインが出ていれば、より精度が高まります。
売買比率が一方的に大きく振れた後の転換を狙っていくことがポイントです。
トレーダーダッシュボードの注意点
「トレーダーダッシュボード」を使えば、トレンドの判断が簡単になりますが、次のような点に注意してください。
- トレーダーダッシュボードには機関投資家のポジションは含まれない
- トレーダーダッシュボードはトレンドを表しているわけではない
- リアルタイムのポジション比率ではない
- 全市場のポジションを表しているわけではない
為替相場はマーケットメーカーが価格を動かしますが、その一つが機関投資家です。
ところが、「トレーダーダッシュボード」の売買比率には機関投資家の売買比率は含まれていません。
つまり、相場の流れを変える機関投資家の動きは「トレーダーダッシュボード」からは分からないということ。
あくまでも保有ポジションの比率を表示しているだけなので、トレンドを示しているわけではないんですね。
また、XMの「トレーダーダッシュボード」はリアルタイムではなく、1時間遅れの表示なので、急激な価格変化の場合は対応できません。
こうした点を踏まえて、チャートやインジケーターなどと併せて「トレーダーダッシュボード」を使うのが最も有効です。
まとめ
売買戦略を決める時に、相場の方向性の判断はとっても重要。
XM(XMTrading)の「トレーダーダッシュボード」を活用すれば、簡単に相場の方向性を確認できます。
ただし、トレンド判断の一つのツールとしての活用をおすすめします。
いくつかのトレンド判断材料を併用し精度を高めましょう。
似たようなものにOANDAのオーダーブックなどもありますが、XMは世界で200万口座以上のトレーダーを抱えていますので、その分正確に反映されていると言えます。
エントリーの根拠の一つとしてXMの「トレーダーダッシュボード」を活用しましょう。
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